不貞(不倫・浮気)行為を勤務先や家族に知られたくない
不貞行為をしたことで,慰謝料請求を受けている方から相談を受けることがあります。
不貞(不倫・浮気)行為が発覚してしまった場合、慰謝料請求をされることだけではなく、不貞行為を言いふらされることを恐れている方も多いようです。
たしかに,勤務先やご自身のご家族に不貞の事実を知られてしまうと、金銭以外の多大なダメージを負うことがあります。
名誉毀損にあたる可能性
法律は,相手方が,不貞行為の事実を広めることで,不貞行為をした者に対して社会的制裁を加えようとすることまでは認めていません(私刑の禁止)。
もし,相手方が,不貞行為があったことを家族や勤務先に広めた場合は,名誉毀損に該当することがあり,相手方に損害賠償請求ができることさえあります。
広められる前に対処を
しかし,話を広められてしまって,離婚や解雇になった場合などは,高額な賠償請求をしたところで,回復できないこともあります。
そこで,当事務所が,慰謝料請求に対する交渉の依頼を受けた場合は,まずは相手方に対して,当事務所が誠実に交渉をする旨を伝えたうえで,不貞行為の事実を広めないように申し入れをします。
広めないことを強制することはできませんが,弁護士からの申し入れに応じて,名誉毀損を行うことは控えることがほとんどです。
また,こちらが弁護士を依頼しますと,相手方も弁護士を依頼することが多くなります。
相手方の弁護士も,依頼者が名誉毀損の危険を冒さないようにアドバイスをすることが普通でしょう。
素早くご相談を
相手方と話し合いをする際には、交渉の専門家である、弁護士に代理交渉を依頼することをお勧めいたします。
当事者間での話し合いの場合、怒りの感情から周囲に広められたりする可能性が高まります。
弁護士が入ることによって、相手方に冷静さを取り戻してもらえることがあります。
できるだけ早めに弁護士にご相談ください。